2学年(英語コミュニケーションⅡ/総合英語Ⅱ)の英語の授業の一場面を紹介します。
“Leadership in Modern Times”という単元で、スキット(短い英語劇)の発表を行いました。
リーダーといえば、かつては、強い力でメンバーを率いるものでしたが、現代では、ソフトスキルを使って、仲間に共感し、協働し、チームワークを高めるリーダーが求められています。
どんなにAIの活用が進んでも、感情や文脈を読み取ることや、人と人との温かみのある交流は人間にしかできないものであり、私たちは現代社会において、どのようにソフトスキルを使ったらいいのだろう?という内容の単元です。
スキットのテーマは、“The Forgotten Presentation”(忘れられたプレゼンテーション)
「今日はこれからプレゼンだよ。がんばろうね!」
「あっ、ポスター忘れた!」
「えっ、自分の担当パート終わってない・・・」
「はっ!? 二人とも何やってんの?評価下がるでしょ!!!」
この状況でリーダーはどう行動するか? みんなで協力してこの困難をどう乗り超えるのか?
そして、その経験をどのように今後に生かすのか?
スキットで与えられた時間は2分間、ある班の発表場面です。
“Our practice was very hard yesterday and I was too tired to prepare for the presentation.”(昨日部活の練習で疲れて、準備ができなくて・・・)
“Oh, no. Why did you do that thing? I worked hard last night. I was sleepy, too.”(えっ、なんでそんなことするの? 私だって疲れていたけど、がんばったんだよ。)
“Calm down. Now, let's think about what we can do together.”(落ち着いて、何ができるか一緒に考えよう!)
“Why are you doing that thing?”
続きを読む
“It’s OK. We can do our best.”
他の班は同じ場面をどのように演じるか、みんな興味津々です。各班の発表後、端末で評価を記入し、相互評価を行います。
発表後の感想では、
“It was difficult to create a skit in such a short time. ”(短時間でスキットを作るのは難しかった。)
“It would be better if the content was more detailed and there were more facial expressions and movements.”(内容をもっと詳細にして、顔の表情とか動きとかあったら、もっと良かったなぁ。)
「緊張して大変だったけれど、みんなで協力してスキットを作ることができた。ソフトスキルを実際に劇の中で体験できた。」
などの感想が見られました。スキット作成により、英語によるコミュニケーション能力の向上を図るとともに、単元で学んだリーダーシップについて振り返る機会となりました。
今年度、本校は、文部科学省採択事業の「AIの活用による英語教育強化事業」のモデル校に選ばれています。AIの活用による言語活動の充実を図るとともに、「人ならでは」のコミュニケーションを大切にしながら、生徒の英語力向上を目指します。
閉じる