教育コースの取り組み

2024教育コースの取り組み

2024教育コース①〜未来をつくる冒険(福島大学 学長 三浦浩喜氏〜

令和6年4月25日(木)

郡山高校では、教育分野に興味がある生徒たちに「教育コース」を設置しております。

昨年度からスタートしたこのコースでは、学校の先生になりたい生徒はもちろん、教育行政や国際機関の教育局、はたまた塾や予備校などの民間教育機関で働きたい生徒たちにさまざまな学びの場を提供しています。昨年度の取り組みについ ては、→→→→→→   ←←←←←←

今年度の教育コースでは、教育コース2年目の生徒は「フェロー」となり、受講生でありつつ、司会や計画立案など運営にも参加する役割になります。今回の司会は、3年生の阿部さんが担当しました。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜第1回目の教育コース〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

第1回目は、福島大学の学長、三浦浩喜先生に来ていただき、教育のこれからについてお話ししていただきました。昨年度に引き続き、OECD東北スクールの牽引者(リーダー)であり、現在の教育の基礎づくりに携わった立場から、VUCAと呼ばれる予測することが難しい時代の教育のあり方についてお話ししていただきました。

ここからは、教育コース2年目の豪徳寺学くんにレポートしてもらいます!

豪徳寺くん!よろしくお願いします。

豪徳寺「バトン受け継ぎました。みなさんこんにちは、教育コースフェローの豪徳寺学です。虫歯が痛くて本調子でありませんが、よろしくお願いします。」

 

  

【三浦先生の原点】

先生は、当時校内暴力などが横行していた時代に中学の先生としてお仕事をスタートさせました。毎日の校内暴力に打ちのめされる日々、まるでドラマのような教員生活だったそうです。

 

三浦先生のモットー「ピンチをチャンスに!逆境をバネにできないか?!」

三浦先生は、生徒たちの世界に入って話をすることから始めたそうです。そして、美術のものづくりなど実践を通して生徒たちと関わっていったそうです。初めは苦労したけど、だんだん生徒たちに変化が起きてきたそうです。そして、その時が来たのです!

「それは、文化祭の全校生が関わる大壁画(全校生が一人1枚ずつ描いた絵を合体させた大壁画)が雨と風のピンチにさらされた時でした!今にもバラバラになりそうな時、当時の不良のボスとその仲間が、階段を駆け上がり、体を張って大壁画を守ったのです!感動的な場面でした。」

この時、三浦先生は、机の上で勉強するだけでなく、実践を通して、生徒たちは成長することを確信したそうです。

小夜子「この時の経験が、OECD東北スクールの成功に結びついたんだね!」

豪徳寺「私もそう思うよ!」

【VUCAの時代と教員に求められる資質】

三浦先生は次のようなことを言った。「2045年にシンギュラリティと呼ばれるAIが全人類を超える時が来るってレイ・カーツワイルがいったそうです。ChatGptなどの生成AIの進化を見ていると、それはもっと早くおとづれるんではないかと思う。そのほか、2040年くらいには、全国1800市町村の半分が存続が難しくなるって言われている。そんな中で、教育は、教育者はどうあるべきか?」

 

知識は当然必要!知識を伝えられる、知識をしっかり生徒に身につけさせる実践力もさらに必要となります。しかし、一番大切なのは、「教育観」や「児童館」などさまざまな見方を持つ態度が大事!」

豪徳寺「確かに!知識は、インターネット上に無限にあるからね!ふくしマルッシュの実践をした寺尾先輩のように知識をしっかり実践に生かすってことが実践力を産むのかもって思いました。」

【教育は世界を変える〜OECD東北スクール

三浦先生は、今の学習指導要領や探究学習が広まる原点と言われるOECD東北スクールのマネージメントをされていました。2014年にパリに行き、福島の復興をアピールし、成果として、福島県の農産物のEUの輸入規制が解除されたり、ふたば未来学園高校の設立、そして学習指導要領に大きな影響を与えました。

この経験から、三浦先生はこうおっしゃいました。

「学校を飛び出すことで見えてくること、成長できる機会が現れてきます。社会に出ると、生徒である前に「一人の人間」であり、この社会を作り上げる一人である。だからこそ、世代や文化、国境を超えた人たちとの出会いで君たちはどんどん成長できる。座って考えてないで、動いてみること!」

 

「できない理由を探すのではなく、どうしたらできるかを考えてほしい!そしてそのためには、背伸びをして遠くの目標を見ていくこと!」

教育の仕事は未来を創る冒険です。他人を成長させるには、自分自身の変化が必要です。教育を目指す君たちだからこそ新しい時代の生き方をしっかり探究していってください。

 

豪徳寺「三浦先生、ありがとうございました。」

 

 

 

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